ネガティブ動作は意識しなくていい?


こんにちは!Nです!

先日ブログで、筋肉の収縮には求心性収縮(ポジティブ動作)と遠心性収縮(ネガティブ動作)という2つの様式があることを説明しました

https://kinnikundblog.com/wp-admin/post.php?post=735&action=edit

実は近年、筋トレに関する書籍やブログで「ネガティブ動作を意識したトレーニングが筋肥大の効果を高める」という記事が紹介されています

本当にネガティブトレーニングは筋肥大の効果的なのでしょうか?

今回は疑問を一緒に解決していきましょう!

筋肥大したい人、必見です!!

~ポジティブ動作とネガティブ動作~

ではポジティブ動作とネガティブ動作について見ていきましょう!

一応以前のブログで詳しく紹介しているのでURLも貼っておきます

https://kinnikundblog.com/wp-admin/post.php?post=735&action=edit

例えばアームカールでは、ダンベルを持ち上げようとしてひじを曲げたとき、まず上腕二頭筋の求心性収縮(ポジティブ動作)が起こります

そして、ひじを伸ばすときはブレーキをかけるように上腕二頭筋は収縮し、遠心性収縮(ネガティブ動作)が起こります

ベンチプレスでは、バーベルを下げるときは大胸筋(前胸部の筋肉)がブレーキをかけるように収縮するネガティブ動作、バーベルを挙げる動作は大胸部が縮むように収縮するポジティブ動作となります

スクワットで使われる大腿四頭筋では、膝を曲げる動作がネガティブ動作、膝を伸ばす動作がポジティブ動作となります

実は、ネガティブ動作はポジティブ動作よりも大きな重量に耐えることができます

筋肉に対してより大きな刺激が与えられるため、それが筋肥大の効果を高める理由になると考えられているのです

~ネガティブ動作がもつ特別なメカニズム~

ネガティブ動作が大きな重量に耐えられるのは、ポジティブ動作にはない特別な筋収縮のメカニズムをもっているからです

筋肉の最小単位である筋原線維の内部には、筋タンパク質であるアクチンからできた細いフィラメントと、ミオシンからできた太いフィラメントがあり、これらが1つの単位となってサルコメアが構成されています

ポジティブ動作では筋肉の長さが短くなる際、2つのフィラメントが重なり合い、ミオシン・フィラメントから突き出たミオシンの頭とアクチン・フィラメントが繋がり、クロスブリッジが形成されます

このクロスブリッジによってフィラメントの滑り運動が起こり、筋肉が収縮して筋力が発揮されます

一方、ネガティブ動作では筋肉が伸ばされながら収縮します

サルコメアでは2つのフィラメントの重なり合う部分が減り、形成されるクロスブリッジの数が少なくなります

このままでは発揮される筋力も弱くなり、ネガティブ動作の特性であるブレーキ作用も生じなくなってしまいます

ここで登場するのが「チチン」です

チチンは自然界で知られている最大のタンパク質で、特徴は自在に伸縮するばねのような「スプリング能力」を持っていることです

ネガティブ動作でクロスブリッジが減少すると、チチンがばねの役割を果たし、両端に向かって強力に引っ張る力(ブレーキ作用)が働きます

この受動的な緊張があるからこそ、ネガティブ動作は大きな重量にも耐えられるのです

ある研究報告では、ネガティブ動作が耐えられる負荷は、ポジティブ動作よりも20~50%上回ることが示唆されています

このようなメカニズムが根拠となり、「筋肉への負荷を高め、より大きなメカニカルストレスを与えられるネガティブトレーニングは筋肥大の効果を高める」と言われるようになったのです

~まとめ~

ネガティブ動作はポジティブ動作よりも大きな重量に耐えることができます

筋肉に対してより大きな刺激が与えられるため、それが筋肥大の効果を高める理由になると考えられているのです

「筋肉への負荷を高め、より大きなメカニカルストレスを与えられるネガティブトレーニングは筋肥大の効果を高める」と言われるようになりました!

「ネガティブ動作、いいじゃん!」と思いましたよね?

ごめんなさい、次回のブログでネガティブ動作の落とし穴を紹介します

(ブログの内容が長くなりそうだったので許してください(__))

それでは次回のブログでお会いできるのを楽しみにしております!

ありがとうございました!!


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