関節の可動範囲とケガのリスク💀


こんにちは!Nです!

前回のブログで関節の可動域を最大限まで伸ばすことがいい、と紹介しました

負荷を増やして、可動域を伸ばす、それが最強です!!

そうなると気になるのが怪我のリスクです!

今回はトレーニー必見!!

関節の可動域とケガのリスクについて紹介します!

よろしくお願いします!!

~関節の可動域とケガのリスク~

一般的にパーシャルレンジは高強度トレーニングが可能になる一方、関節への圧縮応力が高く、この部分に大きな負荷がかかることで怪我をしやすくなります

ならば、フルレンジのほうが安全かと言えば、実はそうとも言い切れません

フルレンジはトレーニングの総負荷量を高めやすいものの、ケガのリスクが高くなるという報告もなされているからです

~実験と検証~

2017年8月、フェデラル大学のバローニらはアームカールをもとに、フルレンジとパーシャルレンジがもたらす筋肉へのダメージについて検証しています

この実験では、被験者をフルレンジ(0~130度)で行うグループと、パーシャルレンジ(50~100度)で行うグループに分け、ともに最大筋力の80%で10回、4セットを行わせました

ダメージを見るポイントは、

  • 最大筋力(ピークトルク)
  • ひじを伸ばしたときの筋肉痛
  • 触診による筋肉痛
  • ひじの動きの結果

とし、トレーニング直後、フルレンジのほうが筋肉へのダメージが大きいことがわかったのです

具体的には、フルレンジではトレーニング直後から最大筋力が低下し、ひじを伸ばしたときの筋肉痛や触診による筋肉痛が生じ、72時間後まで継続することが示されました

これに対して、パーシャルレンジは筋肉のダメージはあるものの、72時間後にはもとのベースラインに戻ることが示されました

筋肉は、筋肉の長さが生体長の範囲から離れるほど、負荷によるダメージが大きくなるとされています

この仕組みを根拠としてバローニらは、フルレンジはパーシャルレンジよりも筋肉を大きく伸ばしたり、縮めたりするため、筋肉へのダメージが大きくなりやすく、回復が遅延したと推察しています

筋肉が発揮する力は筋肉の長さに影響を受けますが、筋肉のダメージもまた、筋肉の長さに影響を受けることが示唆されたのです

これらの結果からバローニらは「フルレンジでトレーニングを行う場合は、パーシャルレンジよりも筋損傷の回復時間が延長することを考慮したうえで、トレーニングプランを考えるべきである」と述べています

~まとめ~

今回はトレーニングを行う場合のケガのリスクを紹介しました!

筋肥大を目的としたトレーニングではフルレンジが推奨されています

しかし、筋損傷を誘発し、回復を遅らせる可能性も指摘されています

このトレードオフは、筋トレを行う人にとっては悩ましい問題ではないでしょうか?

高強度の負荷を伴うトレーニングを行う場合、ケガのリスクを避けたいのなら、パーシャルレンジで行うか、フルレンジの手前で運動を切り替えてみることも大切です

それでは読んでくれたみなさん、ありがとうございました!!


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