こんにちは!Nです!
前回のブログで「筋力増強」について学習しました
筋力増強は「神経活動」が関係しています
片方の手で運動を学習すると、反対側の手まで“教育”され、それは「筋力」にも生じます
片側のトレーニングは、反対側の筋力を11.9%(腕9.4%、脚16.4%)増強させます
人間の身体は面白いですね
今回はイメージトレーニングが与える筋トレの効果について紹介します!
最近筋トレが嫌になってきた、楽に筋力を上げたい、そう思っている方々、ぜひご覧ください(__)
神経活動にアプローチすることで簡単に筋力を強くする方法は、「自分がトレーニングしている姿をイメージする」ことです
実は、これだけで筋力は10%ほど増強されます
これは、最新の脳科学において筋肉と神経活動の関係を検証したエビデンスが示されています
2017年、フランス・ブルゴーニュ大学のGrospretreらは、同様のイメージトレーニングを7日間連続で行った結果、被験者の下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)の筋力(等尺性筋力)が9.46%増強したと報告しています
また、終了後、被験者の脊髄の神経活動が増強することを神経生理学的評価によって明らかにしています
同じく2017年、同大学のルフィーノらは、イメージトレーニングによる筋力増強のメカニズムを検証した過去の研究報告をレビューし、脊髄とともに大脳皮質の運動野の神経活動が増加することを示唆しています
このように、筋肉の大きさが変わらなくても、神経活動を変化させることにより、筋力を増強することができるのです
しかし、これは一時的な神経活動の変化がもたらすものにすぎません
翌日にはもとの筋力に戻ってしまいます
これでは真の筋力増強には繋がりません
脳は、160億以上もの神経細胞(ニューロン)が複雑に繋がり合う巨大なネットワークからなります
そしてニューロンは、先端にある樹状突起で他のニューロンとシナプスを形成してつながり合い、無数の情報を伝達しています
新しい運動に取り込むと、最初はうまくできなかったものが、繰り返し練習をするうちに次第に上達していきます
つまり「体が覚える」ということです
これは、新たに得た様々な情報を伝達するうちにシナプスが組み替わり、神経のネットワークが変化することに起因しています
このようなネットワークの再構築を「神経活動の適応」と言い、脳科学では運動が上達するメカニズムとして活用されています
そして、筋力増強の効果を長期的に得るためには、筋肥大とともに、筋力を強く発揮できるように神経活動を変化させ、適応させることがポイントになるのです
このような筋力増強のメカニズムからわかることは、これまでに紹介した「筋肉を大きくする方程式」にもとづくトレーニング方法では十分な筋力増強の効果が得られないということです
まとめです!
筋力増強の効果を最大化させるためには、神経活動の適応を考慮した別の方程式が必要になります
それが「筋力を強くする方程式」です
《筋力増強の効果=トレーニング強度×運動スピード×週の頻度》
次回から「筋力を強くする方程式」の各要素を見ていきましょう
それでは読んでくれたみなさん、ありがとうございました!!